2012年 06月 28日
三方良し
日が長くなったので外での作務がはかどる副住職です。
標題の「三方良し(さんぽうよし)」は、
近江商人(現在の滋賀県)たちが代々、家訓とした言葉です。
「売り手よし、買い手よし、世間よし」は、売り手と買い手がともに満足し、
加えて社会貢献もできることが良い商売であるという意味です。
以前、岐阜県多治見市にあるギャルリ百草であったトークセッションで
minä perhonenを展開しているテキスタイルデザイナーの皆川明さんが「三方良し」のお話しをされました。
皆川さんは以前からご活躍ですが、最近では東京スカイツリーの制服をデザインされたことでも有名な方です。
皆川流の「三方良し」は「作り手よし、売り手よし、買い手よし」でした。
現在、日本国内の繊維産業はズタズタです。
ヨーロッパ諸国で本場の繊維技術、テキスタイルを学んだ皆川さんが一目を置くほど、
国内の繊維加工技術は素晴らしいのですが、今や担い手もなく、不況のあおりを受け廃業が続出しているそうです。
この技術を守るためにも、ほとんどの大手メーカーが海外に生産拠点を移す中で、
minä perhonenは布を織る職人さんたちと現場で検討をしながら国内での生産にこだわっています。
正直、minä perhonenの商品は高いですし、バーゲンセールは一切ありません。
でもそれは三方が末永く継続していくために必要な値段なのです。
当然ながらminäの商品は何度でも修繕してもらえますし、大変丈夫です。
どこぞの大手メーカーでは、ワンシーズンももたない商品や、
セールで7割引きなどで売られる商品の原価はいったいいくらなんだということになります。
もちろんそんな高価なものばかりを着ることはかないませんが、
そこに込められた理念、作り手・売り手の信念と情熱に感銘を受けました。
トークセッション終了後、あつかましくも皆川さんにサインをお願いしました。
さらに図々しくも質問まで・・・
私:「日本には茶道、華道、剣道など道がつく伝統がたくさんありますが、
皆川さんにとって”道”とは何ですか?」
皆川:「道とは形があってないものです。
一つのことを懸命に続けて、成し得ていくことで見えてくるものでもあります」
感服いたしました。
標題の「三方良し(さんぽうよし)」は、
近江商人(現在の滋賀県)たちが代々、家訓とした言葉です。
「売り手よし、買い手よし、世間よし」は、売り手と買い手がともに満足し、
加えて社会貢献もできることが良い商売であるという意味です。
以前、岐阜県多治見市にあるギャルリ百草であったトークセッションで
minä perhonenを展開しているテキスタイルデザイナーの皆川明さんが「三方良し」のお話しをされました。
皆川さんは以前からご活躍ですが、最近では東京スカイツリーの制服をデザインされたことでも有名な方です。
皆川流の「三方良し」は「作り手よし、売り手よし、買い手よし」でした。
現在、日本国内の繊維産業はズタズタです。
ヨーロッパ諸国で本場の繊維技術、テキスタイルを学んだ皆川さんが一目を置くほど、
国内の繊維加工技術は素晴らしいのですが、今や担い手もなく、不況のあおりを受け廃業が続出しているそうです。
この技術を守るためにも、ほとんどの大手メーカーが海外に生産拠点を移す中で、
minä perhonenは布を織る職人さんたちと現場で検討をしながら国内での生産にこだわっています。
正直、minä perhonenの商品は高いですし、バーゲンセールは一切ありません。
でもそれは三方が末永く継続していくために必要な値段なのです。
当然ながらminäの商品は何度でも修繕してもらえますし、大変丈夫です。
どこぞの大手メーカーでは、ワンシーズンももたない商品や、
セールで7割引きなどで売られる商品の原価はいったいいくらなんだということになります。
もちろんそんな高価なものばかりを着ることはかないませんが、
そこに込められた理念、作り手・売り手の信念と情熱に感銘を受けました。
トークセッション終了後、あつかましくも皆川さんにサインをお願いしました。
さらに図々しくも質問まで・・・
私:「日本には茶道、華道、剣道など道がつく伝統がたくさんありますが、
皆川さんにとって”道”とは何ですか?」
皆川:「道とは形があってないものです。
一つのことを懸命に続けて、成し得ていくことで見えてくるものでもあります」
感服いたしました。
by sakura-seiganji
| 2012-06-28 22:00
| *徒然日記